みなさんこんにちは!今日は首里社会労務士法人で助成金を受給した「助成金カシコク利用社長」の第二回目をお送りします。
今回の取材は「八百屋とヨガスタジオ」という斬新なコラボレーションを事業の柱とし、東京大田区池上の「東京マルシェ」ほか各地で介護予防・認知症予防のデイサービス事業を展開しているアグリマス株式会社の小瀧歩(こたき あゆむ)社長。
税理士の資格をもち、元は外資系の金融業界でバリバリやっていたという小瀧社長が、なぜ「八百屋とヨガ」なのか?またどんな助成金を活用されたのか? ぜひご覧ください!
外資系金融業界から一転、農と健康、福祉の世界へ
大田区池上駅そばの住宅街の一角にある「東京マルシェ」。
取材時には数人のシニアの方が、若い女性講師のリードで座ったままの「椅子ヨガ」をしていました。
傍らのキッチンでは、新鮮野菜をつかったランチの準備中。しかも店の外には契約農家の新鮮野菜も販売されています。
外資系金融の大企業で仕事をされていた小瀧社長ですが、以前から考えていた地方・健康・農業というテーマをライフワークにしようと2005年に独立起業。都内で野菜の引き売りからはじめたというのだから驚きです。
その後、介護予防と認知症防止のためにヨガを取り入れ、食事に徹底的にこだわったデイサービス「東京マルシェ」をオープンし、信用と実績をつみあげてきたそうです。
「30代までは株式公開コンサルタントとしてベンチャーの株式上場支援や、数百億円単位のM&Aなどを手がけてきました。しかし40歳くらいのとき、某IT系大企業の事業再生に関わった経験から、これは自分の一生の仕事ではないと思い、以前からやりたかった農業コンサルタント事業を立ち上げました。まさに人生の転機でしたね。
農家さんの資金調達などのコンサルをしながら、信用を得るために麻布十番で野菜をリアカーで引っ張って売ることからはじめました。
その後カフェで野菜の店頭販売を行うようになり、さらにヨガを教えてはどうだろうかというアイデアからこの事業スタイルでスタート。紆余曲折を経たものの、おかげさまで運営も安定して現在に至っています。」
大企業、しかも外資の金融という「超資本主義的な世界」から、「中小企業のオヤジ(ご本人談)」へ劇的な人生の変容を経験された小瀧さん。
ただ以前から助成金や融資についてはご存知だったそうで、「東京マルシェ」起業後も、複数の社労士さんから提案を受け、助成金を受給されていたそうです。
なぜ首里社会労務士法人で新たに助成金の申請をされたのでしょうか?
契約農家から仕入れる新鮮な有機野菜を食材にしたランチで「日本一、食にこだわるデイサービス」としてメディア掲載実績も多数。
「助成金はまじめなコツコツ経営者こそ活用すべき」
「知人の紹介で首里社会労務士法人のセミナーに参加し、中島さんとお会いしました。
当初は事業連携の話で盛り上がり、これまでいろいろな仕事を経験されてきた中島さんのマーケティングセンスに感銘を受けたことから、1年以上前から顧問としてお付き合いいただくようになりました。
助成金については以前より他の社労士さんにもお願いしていましたが、中島さんが他の助成金も申請ができるよとアドバイスをいただき、活用するようになったのです。」
こうしてキャリアアップ助成金をはじめ、職場定着支援助成金、キャリア形成促進助成金、出生時両立支援助成金など、複数の助成金の受給実績を積み上げてきた小瀧さん。
元金融業界のプロとして、また中小企業の経営者としての視点から、助成金に対する考えをお聞きしました。
「助成金の価値は理解していますので、これまで注力して積極的に申請してきました。
助成金については、社内ガバナンスなどの仕組みを作っていくとそれなりのコストもかかり、マイナスになるときも実際にはあったりするんです。
しかしそのコストは分散化できますし、忘れたころにある程度の金額が受給できるので、中小企業のコツコツ経営には有効だと思います。
現在、弊社は上場会社の子会社なので、人事労務のあたりもしっかり見ないといけません。本来助成金とは組織を強くするために活用するものですので、中小企業でも例外ではなく、むしろ中小企業こそ活用してほしいですね。」
税理士と外資系金融企業、そして起業されてからの経験に基づく大変論理的な意見だなあと感心して聞いていたのですが、こんな意外なコメントも。
「起業する以前、クライアントは大企業でしたし、自分も税理士であるのですが、中小企業の場合の労務管理や給与計算などについて、お恥ずかしながら詳しくは知らなかったのです。自分で会社を運営するのに一番大事なところなんで、勉強になりましたね。
ウチのスタッフは優秀で、申請準備に関してはしっかりやってくれましたが、首里社会労務士法人さんも必要書類は用意してくれて、付箋を貼ってきてくれたのでとても助かりました。これは中島さんというよりもスタッフ竹内さんの功績かな(笑)」
小瀧社長はじめ、東京マルシェのスタッフが出演している「健幸TV」紹介動画
社会問題を救う壮大なスケールの事業プラン
「八百屋とヨガ」という一見非なる組み合わせを「健康」というキーワードで結びつけて着実に成果を積み上げてきた小瀧社長に、これからの目標をお伺いしました。
「経産省が進めている『健康寿命延伸産業創出推進事業』の事業のひとつとして、私らがエントリーした『早期認知症予防センター』が採択され、プロジェクトがこの10月からスタートしました。12箇所からスタートアップするこのセンターを、国内に1,000箇所つくることが現在の目標ですね。
介護だから儲からない、ということではなく、しっかりとした条件での雇用という産業面での実績も目指していきたいと思っています。」
ドクターと相談・連携しながら、介護の人間がそれをサポートすることによって認知症を超早期に発見するというこのモデル、これからの社会問題として避けては通れない社会福祉というフィールドに一石を投じることになると思います。
「まだまだ仕事に走り続けていきたいですね。この目標を10年かけて達成し、そしたらまた別の課題にむけて80歳すぎまで頑張っていこうと思います!」
と力強く語ってくれた小瀧社長。日本の社会福祉の充実にむけて頑張ってください。
ありがとうございました!
東京マルシェ オフィシャルサイト
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